漁師の息子と放蕩王子

世界は平和です。
なんたって魔物が一匹も出てきません。

そういえば「つよさ」を見ても職業には「りょうしのむすこ」としかありません。今回僕は「ゆうしゃ」ではなく普通の少年なのですね・・・軽くショックです。これからもし魔物がわんさか現れても自分が勇者じゃない以上、それらを倒してゆく大義名分がなさそうです。魚なら何トンでも水揚げできる能力はありそうですが、それじゃあマリンスライムやマーマンなどの魚介類しか捕獲できなさそうです。ちょっと困った主人公ですね。

個人的にはRPGの主人公は、「選ばれし者」というスタンスであるのが理想的です。いきなり勇者、いきなり英雄、もしくはその息子。街の人々からチヤホヤされ、頼られるあの感覚がたまりません。ゲームの中くらい、夢見させてもらいたいものです。（面白いもので小説の場合に主人公が「選ばれし者」だと、僕は読む気をなくしてしまうんです。具体的には吉川英治の歴史小説がそれ。『三国志』でただの農夫だった劉備が、人から「おまえは英雄の血筋ウンヌン」と言われ母親から説得され「あ、そうなの」と思い込むところから小説は始まります。僕はその時点で読むのをやめてしまいました。小説はその登場人物に血肉を与えて、人物像を浮き上がらせるところが大事です。その点司馬遼太郎は「なりあがり」を書くのがメチャ上手い人です。吉川原作ながらあそこまで描き込んでる『バガボンド』の井上雄彦も凄いと思います。）

今日はオープニングから、遺跡探索の終了までの冒険でした。石版を2つはめて、あと1つをどっかで見つけようぜ、とキーファ王子と別れたところです。

この遺跡ダンジョン、でかすぎです。バラモス城より大きいんじゃないかしら。しょっぱなから面食らいました。謎解きが多くてまるでパズルゲームみたいです・・でもなんとかクリア。しかしそれより大変だったのは遺跡探検のまえの、キーファ探しです。

グランエスタード城のどこを探してもいないんです。40分くらい探して探して、それでも見つからないから（3Dで気持ち悪くなったし）諦めて外にでたら、遺跡にいるんです・・。
これだけ城を探したのも、ドラクエ?で似たようなエピソードがあったから。ヘンリー王子のかくれんぼ、ってのがあったはずです。だからどうせ今回も城の中にいるんだろうって思い込んでいました。

いつの時代にも手が焼ける王子がいるものです。こんな時に、子供にもケータイ持たせとけよって思ってしまいます。